地球のメカニズムと地形が生んだ神秘
鳴門海峡は幅わずか1,400m。瀬戸内海と太平洋の潮の干満によって、狭い海峡には勢いよく水が流れ込み、速い潮流が発生。加えて、海底の複雑な地形も影響し、無数の渦が生まれる。渦潮は、潮流に沿って右側には右巻き、左側には左巻きの渦を作り、交錯しながら成長。轟音とともに紀伊水道・播磨灘へ流れ消えていく。この音から鳴門(鳴る瀬戸)の名が生まれたと言われている。
いつでも渦潮が見られるわけではない
渦潮の見ごろは、1日2回ずつある満潮と干潮の前後約一時間半。しかも、ひとつの渦が海面に表れているのは、わずか数十秒しかない。渦潮見物には潮見表を見て計画を立てることが大事だ。より大きくてダイナミックな渦潮を見るには、最も干満差が激しくなる春と秋の大潮がおすすめ。最大規模20m 以上に達することもあり、その大きさは世界でも屈指といわれている。特に、3月下旬から4月下旬がベストシーズン。
海のスペクタクルショーをどこで見るか
鳴門海峡を望む鳴門公園に行くと、何通りもの渦潮の楽しみ方ができる。 大鳴門橋遊歩道「渦の道」は、鳴門海峡に架かる大鳴門橋の橋桁内(車道の下)に造られた、 長さ450mの海上遊歩道。遊歩道の先端には、45mの高さからガラス床越しに鳴門海峡の潮流と渦潮が見える展望室が設けられ、大自然の神秘を体感。さらに大鳴門橋架橋記念館エディでは、270インチの大画面に映し出される渦潮の水中の様子など、驚異の映像が臨場感たっぷりに迫りくる。 しかし、ハイライトは、何といっても海上からの観潮。飛沫がかかりそうなほど渦潮に大接近する高速小型観潮船や、渦潮の真上まで進む大型観潮船、水中の様子も見える小型水中観潮船から見る大迫力の景観に、昂ぶる気持ちは抑えきれない。
体験する!
鳴門は、風光明媚な自然があふれ、瀬戸内の多島美は日本の宝です。
鳴門海峡の潮流にもまれた鳴門鯛やワカメ、砂地で育った鳴門金時は天下一品です。
自然あふれる鳴門のほんものの体験をするには…
お問い合わせ先/鳴門市うずしお観光協会 TEL 088-684-1731